39歳で妊活を始め、42歳でママになったミズガメです。
体外受精（IVF）は今や、生まれてくる赤ちゃんの16人に一人が（ＩＶＦ）で生まれているというポピュラーな不妊治療方法。
私も体験しましたが、ここ数年でずいぶん身近に感じられるようになった治療法です。
また、2021年1月に体外受精の助成に対する所得制限が撤廃され、負担金が少なくなったので、より体外受精にトライしやすくなっています。
妊活をおもしろいと思うと、興味も湧きますし、楽しくなってくるとより能動的な活動をすることができるようになると思いますので、ぜひ、この記事を読んで「おもしろがり方」も勉強してみてください。
体外受精はすごい技術！興味もわきますよ！
体外受精（ＩＶＦ）のすごいところ
まず、特筆すべきは、妊娠率の高さ！
たとえば、35歳での自然妊娠率は18％ですが、体外受精では40％を越えます。また、40歳では、自然妊娠率は５％ですが、体外受精では20％！ここに望みをかける夫婦が多いのもうなずけます。
体外受精はかなり特徴的な治療法です！自然な状態では絶対にありえない環境を作り、妊娠を目指すため、「神の領域」と言われることもありますが、以外にもシンプルな方法なのです。
卵巣刺激で複数の卵子を育成
さらーっと簡単にこの見出しを書きましたけど、もう一度読んでみて！できれば音読！体の奥底にある卵子を育てるってことがすごくないですか？しかも複数！
自然な状態では、受精可能な状態にまで成長した卵子が１つだけ排卵されますが、体外受精では、妊娠確率を上げるため人為的に卵子を複数育てます。
ある意味、薬や注射でむりやり複数の卵子を大きくするのです。
自然の状態では1周期につき１つの卵子しか妊娠のチャンスが与えられませんが、卵巣刺激をした場合は、複数（多い人だと10個以上）の卵子が妊娠可能となります！う～ん！やっぱりすごい！
卵子を体外に取り出す（採卵）
引用:http://www.ikeshita-clinic.com/hirokoji/about_02invitrofertilization.html
はい！やっぱり、この見出し音読してみて！
卵子を体外に出しちゃうんですよ！
卵子に性格があるとしたら、とてもナイーブで恥ずかしがりやで気分屋なのに正直者なのが卵子ちゃん。
体内では24時間しか生きられないうえに、排卵しないこともあるし、外見が若く見える人でも卵子はちゃんと年をとっている。そんな卵子ちゃんを外界に連れ出すなんて！！！
すごーく恥ずかしがりやな卵子ちゃんですが、けっこう単純な器具で取り出されちゃいます。
内診時に使う、超音波プローブに長い針を取り付けたものを経腟で入れ、卵巣に向かって針を刺して吸い出します。
体外受精はまるでSF映画のようでさえあるのに、器具や方法がシンプルなのが、私的にはすごーくおもしろいと感じるポイントでした。もっとなんかすごーい先進的な機械を期待していたから……(笑)
精子と掛け合わせる
引用:http://www.kameda-ivf.jp/ja/patient/lp/005/index.html
体外に取り出された卵子をシャーレに乗せます。
理科の実験みたいですよね。そこに洗浄濃縮された精子を合わせて受精させます。精子を振りかけるのです。
これもけっこうシンプルな方法でしょ？こんな単純なことでいいの？と思わず突っ込みたくなるくらい！でもでも、魚はみんな体外受精ですからね、自然界の中ではありえない方法ではないんですよ。そんなところも体外受精のおもしろポイントのひとつ。
精子の状態によっては顕微授精になることもあります。顕微授精となると、もっと理科の実験ぽさが増します！う～ん！やっぱり体外受精っておもしろい！
受精を確認できる
自然妊娠では絶対に受精の瞬間を見ることはできません。
せめて音くらいすると分かりやすくていいんですけどね。精子が泳ぐ音とか卵子をぶち破った音とか聞こえたら楽しいのにね。見えない聞こえない感じない分からないのが自然な受精。
また、人間は基本的には単胎の生物ですので、一度に複数の受精卵ができるということは、体外授精ならでは。
実際の治療において、患者が自分の卵子ちゃんと精子くんの出会いを見ることはできないのですが、培養士さんは、これを毎日見てるんです。いいな～。おもしろそう！
受精卵を女性の体内に移植
引用:http://www.arakaki1107.com/art/et.html
確実に受精している胚を子宮に置きます。このことを移植と言いますがここも妊娠率が上がる理由のひとつ！
そう！確実に受精している卵子ちゃん（胚）が帰ってくるのです！おかえり～、私の卵子ちゃん！！！
病院にもよりますが、私は移植の時はエコーを見ながら、「ここに置きましたよ」と見せてもらいました。
見てもそれが胚なのかなんなのか素人には分かりませんが、いい体験でした。
胚は凍結保存可能
引用:https://www.taniguchi-hp.org/infertility/
こちらの写真は受精卵の日ごとの様子です。5，6日目に新鮮胚を移植し、残った胚は凍結します。
複数できた受精卵（胚）は凍結して保存することができます。
受精卵の数や状態にもよりますが、IVFの数日後に新鮮胚（凍結しない）を一つ移植し、残ったものは凍結する、という方針の病院が多く、私もこの方法でした。
凍結胚ができた場合は、それだけ妊娠のチャンスが増えます。
初めの周期で妊娠しなかったら次以降の周期に別の胚を回すことができます。
複数の凍結胚ができたら、移植までに子宮の状態をよくしたり、仕事を調整したりと妊娠までの準備期間を意識的につくることができます。
35歳で凍結胚をつくり、40歳で出産するということも可能。
35歳から40歳まで5年間の時間を止めることができるのです。すごいすごい！体外受精！究極のアンチエイジング！
保存しておいた胚を数年後に移植して、二人目三人目の兄弟児を授かる可能性も。
受精したのは同時期なのに赤ちゃんの出生には時間差ができます。
弟・妹も実は兄・姉と同時期に発生しているなんて、すご～くすご～くおもしろくないですか？
もしかしたら、あなたの知っている同級生が、実は何歳も年上の発生かもしれませんよ！そんなことを想像すると楽しくなってきませんか？
精子凍結保存口コミ
私の友人夫婦は、一人目を体外受精で授かりました。
その際に凍結保存をしておいて二人目に備えていたそうです。
数年後ご主人が海外赴任となり、ご主人不在時に二人目を凍結胚で授かりました。
妊娠が分かってから、奥さんがあとから帯同し、現在は家族4人で海外生活をしています。
妊娠にベストなタイミングは夫婦で一致しているとは限りませんから、こんなふうに互いのベストタイミングに合わせられるのも体外受精の魅力のひとつです。
現在、コロナ禍で、国外でのお仕事や移動が減っている状況ですが、また以前のように自由に行き来できるようになったら、体外受精での家族計画はさらに増えるかもしれません。
夫婦共働きで別居中という家庭でも、妊娠の計画を立てられます。
ある意味、リモート妊娠！不妊治療がリモートやグローバル化を後押ししてくれているなんて、わくわくしてきますね。
まとめ
高度不妊治療と呼ばれる体外受精IVF。
究極のアンチエイジングであるといっても過言ではない治療方法ですが、その具体的な方法や器具は実にシンプルなんです。
そのギャップ萌えな私はちょっと変態気質かもしれませんが、私が理解して面白いと思ったポイントは、夫にも面白く伝わったようです。
この記事を参考に、ご主人と体外受精について話し合ってみるのもいいですね。
妊活は、結果がすべてになりがちで、途中の成果が見えずらいもの。
途中の成果や進歩が見えにくいとモチベーションを維持するのが大変ですから、ひとつひとつの治療に興味をもって、面白ポイントを見つけるの良いですね。
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