あなたは妊活始めてどのくらいですか?
始めたばかりの人も、長らく続けている方もいると思いますが、今日は数ある妊活方法の中の一つ「鍼灸」についてお話しします。
私は39歳で妊活を始めてから3年間妊活をしました。
まもなく42歳になろうとしているとき、それまでの妊活が煮詰まっているように感じ、お試しのつもりで鍼灸に通い始めたら、なんと3か月で自然妊娠したんです!
妊娠が分かってからも鍼灸が自分の体を健やかに整えるために必要だと感じたので、出産直前まで通い続けました。
そんな私が自身の体験も交えて、鍼灸のメリットとデメリットをお伝えします。
この記事はこんな人におすすめ!
- 鍼灸に行ってみようか迷っている
- 鍼灸がなんだか怪しげな気がして二の足を踏んでいる
- なかなか結果につながらず鍼灸をやめようかどうか考えている
鍼灸についてもう少し知りたいという人のお役に立てれば、と思います。
鍼灸とは
「しんきゅう・はりきゅう」と読むこともあります。
簡単にいうと鍼灸とは、鍼やお灸を適切なツボに刺したり置いたりして血行をよくすることで、体の調子を整える方法です。
血行がよくなるので冷えが解消することから、鍼灸は温活方法の一つでもあります。
さまざまな症状を改善する効果があるので、鍼灸に通っている人は老若男女問わずたくさんいますよね。
不妊鍼灸の効果とは
鍼灸は不妊症状で悩む人にもおすすめです。
冷えやストレスが原因で、不妊になっている女性はとても多いですよね。
あなたも心当たりがあるのでは
鍼灸をすることによって、血流がよくなり妊娠に係わる臓器にも栄養が行きわたるようになるので、妊娠しやすい体になります。
そもそも妊娠は母体に余力がないと叶いません。生命維持に必要な心臓や肺、腸などがまず優先されるので、妊娠にまつわる部分は後回しになるのが人体の自然です。
血流を良くして、生命維持装置を正常に働かせ体全体を整え、さらに余力を生み出し妊娠につなげるのが不妊鍼灸です。
鍼灸に通う頻度
不妊の要因はひとそれぞれ違います。
- 排卵に問題がある
- 内膜が厚くならない
- 着床障害がある
- 体外受精を控えている
千差万別な事情に合わせて治療方針や治療頻度が決められますが、鍼灸治療はだいたいは週1回は通う人がほとんどです。
私は1年通院しましたが、2週に1回のこともあれば、集中して通っていた時期は週4回ということもありましたよ。
鍼灸の6つのメリット
鍼灸が妊活におすすめであることをお伝えしました。
私が感じた鍼灸のメリットを紹介しますね。1年通って分かったことがたくさんありましたよ。
リラックスできる
日々の生活でストレスって結構簡単に溜まりますよね。
しかもストレスが溜まっていることを自覚していないことも多い。知らず知らずのうちにストレスが蓄積されて、つねに心も体も硬く冷たくなってしまっています。
それって妊活にかなり影響しているって知ってました?
鍼灸はつぼを刺激して血流を良くすることで体をあたため、緊張を緩めます。
鍼をしたところに血流が集まり治療箇所がぽかぽかと温まって気持ちがいいので、ついうとうとしてしまいますよ。
お灸や遠赤外線電熱器などもぽかぽかして気持ちいがいいですね。足浴をしたり温かい石を置いてもらえることも。また、全身を診てもらえているという安心感がさらにリラックスにつながります。
不妊クリニックでの治療と併用できる
東洋医学である鍼灸は、西洋医学との同時治療が可能です。
不妊クリニックに鍼灸院でのデータを持ち込むことはほぼありません。しかし、ほとんどの鍼灸院はクリニックでの検査データを持ってくるように指示します。
西洋医学側は東洋医学を参考にしない方針であると言えますが、東洋医学では西洋医学と共生することが当たり前の認識です。
鍼灸院では、クリニックでの検査結果を参考に施術方針を組み立ててもらえます。自分の体質や状況に合わせてアレンジができ、より効果が期待できるんです!
不妊・不育など症状に合わせて治療してもらえる
私は42歳で自然妊娠し出産に至るまでに、実は3回の流産(2回は自然妊娠、1回は人工授精で妊娠)をしています。
妊娠自体は私にとってはさほど難しいことではなかったのですが、妊娠を継続することが高いハードルでした。
流産を繰り返す場合は不育症を疑われるのですが、検査の結果私は不育症ではなく、原因は高齢なことだけでした。
不妊治療クリニックでは、不育症という診断がない場合は、流産を繰り返していたとしても、ほかに治療方法がなく、結局は不妊症と同じ対応となります。
しかしながら鍼治療では不妊症であれ不育症であれ、まずは体を整えることから始めます。
体が妊娠のために機能する、つまり健康であれば、妊娠することも妊娠の継続も可能になるという考え方です。
私の場合は、妊娠が分かってから安定期までが一番のがんばりどころだったので、それに合わせて治療してもらえました。
妊娠4週から16週(5か月)までは鍼灸治療を週3回程度通いました。
え!週三回も診察に行っていたの?!
そうなの!でもリラックスできるから通院は楽しみだったよ!
このように、不妊・不育を問わず診てもらえて、その人その人に合わせた治療をしてもらえるのも鍼灸のメリットです。
妊活の有効情報が入手できる
これもかなりのメリットです。
不妊クリニックでは、先生と話す時間はほぼありませんが、鍼灸院では施術中にたくさんの相談ができます。
初診の問診もとても丁寧で、鍼灸院ではたくさんの情報を聞けてそれが妊活にとても役立ちました。
鍼灸で得た情報9選
- 漢方内科を紹介してもらった
- 体外受精の成功例を教えてもらえた
- 名医がいる病院を教えてもらえた
- 食事のアドバイス・簡単レシピを教えてもらった
- 体重の増加が妊活に必要だと言い切ってもらえて安心できた
- セルフお灸の方法
- 高齢妊活者の情報共有
- 精子の数値データーのアドバイス
- 排卵検査薬の有効な使い方
とにかくたくさんのことを教わりました。その情報のおかげでママになれたと言っても過言ではありません。
ネットでほとんどのことが分かる時代ですが、やはり対面で専門家から直接聞く情報は、ネットの説得力をはるかに上回ります。
鍼灸の先生はたくさんの妊活中の女性の体を診ているので、あなたに必要な治療とあなたに必要な情報を与えてくれますよ。
治療医と目標を共有できる
先生と話す時間があるので、コミュニケーションが深まります。
先生もあなたの体を良くしようと最大限を尽くしてくれるでしょう。
何回か通ううちに、先生との一体感が生まれて目標を共有することができるようになりますし、それまであやふやだった妊活の方向性や自身の希望なども決まってくると思います。
方向性が固まってきたら、さらに先生との意思疎通は深まります。
誰かと目標を共有できるとやる気になるよね!
妊活中のメンタルを健全に保つことにも鍼灸院に通うことは役立つと思いますよ。
妊娠の結果が出た
最大のメリットはなんと言ってもこれ!妊娠することができたこと!
妊娠までの途中経過における鍼灸の効果は分かりにくかったのですが、数回通ううちに効果が感じられるようになりました。
- 体が疲れにくくなった
- お通じが良くなった
- 施術後は睡眠の質が高くなった
- 冬の冷えが改善された
- 長年悩んでいた夜の咳がなくなった
こんなことの積み重ねが妊娠という結果になったのだと思います。
医療が必要な不妊症状があれば病院での治療が必要ですが、それ以外の不調が不妊原因となっている人は多いです。
私も高齢とストレス、冷えが主な不妊原因でした。鍼灸はその原因に緩やかにアプローチして体質を改善してくれたと思います。
鍼灸の4つのデメリット
では、次にデメリットを紹介します。
私には確実に効果があったので鍼灸には大感謝しているのですが、俯瞰してみたときにはやはりデメリットもありましたよ。
継続が必須
一度の施術で妊娠に至る人もいますが、たいていの人は数か月はかかります。
私も鍼灸に通い出して1か月後に体外受精をしたのですが、そこでは結果が出ませんでした。
体外受精を予定している人は、やはり数か月前には鍼灸を始めるほうがいいと思います。
効果が分かりにくい
鍼灸ははっきり言って効果が分かりにくいです。
頭痛薬を飲めば1時間もしないうちに痛みが減少・解消したり、不妊治療クリニックで検査したら数値がはっきりと出て、原因や変化が明らかに分かりますよね。
マッサージに行ったら、肩こりや足の疲れなどが楽になりますよね。
でも、鍼灸はこのように変化や効果を感じにくいんです。
1回の施術では劇的な変化はないので、私も初回の施術後は「ふ~ん、こんなもんかぁ、いいのか悪いのかさっぱり分からないな~」と思いましたよ。
あまりにも効果を感じられないので、1回で止めてしまう人も多いのだそうです。
その気持ちもよく分かります。
本当にいいのか悪いのかさっぱり分からないんです。
ほぼ裸で施術する
私はあまり気にならなかったポイントですが、治療院の雰囲気や施術者の性別で、デメリットだと感じる人もいるかもしれませんね。
治療院によっては、専用に衣類を用意しているところもありますが、基本的には、素肌の上に鍼を刺していくので、少なくとも上半身は裸です。
私の通っていたところでは、まずはパンツ以外の衣類を全部脱ぎ、ベッドに寝てタオルケットをかけてから、先生を呼ぶという流れでした。うつぶせからあおむけになったり、体位変換をするときは、胸の部分にタオルを当ててくれるという配慮はあります。生理中はオーバーパンツを履いていくといいですね。
お金がかかる
鍼灸の一番のデメリットは、やはりこの点です。
1回の施術は、5000~10000円くらいのところが多いです。
妊活で鍼灸をする場合は保険はききません。週1から3くらいのペースで、結果が出るまで通うことになります。
私の場合は、出産直前まで通ったので通院は1年間、通院回数は93回、治療費は約37万円でした。
妊活中の出費においては、かなりのウエイトを占めると考えておいてよいでしょう。
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まとめ
鍼灸のメリット・デメリットをお伝えしました。
特に鍼灸は徐々に体を整えて、少しずつ改善方向に向かうため、継続治療をしていても、「妊娠」という分かりやすい結果が出るまでは、その途中経過の変化に気付かないこともあります。
また、人間は、辛い症状になったときは、痛いとか気持ちが悪いとか違和感があるとか、なにがしかの不快症状が出るので、すぐ気が付きます。でも、辛い症状が徐々に改善されて快適になった場合は、気付かないのだそうです。
「鍼灸に通って3か月経ったな。あ、そういえば、今年の花粉症はちょっと楽かも~」とか「あれ?最近、肩こりがないかも」「あれ?今年は風邪ひいてないな」とか、「あれ?そういえば……〇〇かも。」と気付くのです。気付いたとしても「〇〇かも」という、ふんわりした感じです。
すべての事象に陰陽があるように、鍼灸にもメリット・デメリットがあります。デメリットも理解したうえで、メリットを最大限取り込んで、妊活に役立ててみましょう!
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