こんには!39歳で妊活を始め、42歳でママになったミズガメです。
妊活を始めてから2年間、自然妊娠、人工授精、体質改善などトライしたのですが、だいぶ苦戦していました。そこで、妊娠率が不妊治療では高いと言われている体外受精に切り替えましたが、始めてみてびっくり!
体外受精は、高度不妊治療と呼ばれるだけあって、料金も高いし、通院回数も多いし、負担が多い!仕事を辞める人が多いのもうなづけます。
この記事ではIVF体験者の私が、体外受精の一連の治療の中の「採卵」についてお届けします!
手術前後の過ごし方やお仕事を続けながら妊活している人は予定を立てる際に役立ててくださいね。
採卵までの準備期間
体外受精は生理周期の開始とともに、一連の治療がスタートします。
まずは、複数の卵子を育てる「卵巣刺激」が始まります。
卵子が十分大きくなったら、いよいよ採卵となります。
個人差は多少ありますが、採卵は生理開始から12日目前後となることが多いです。
採卵について
画像元リンク:https://kenko-np.com/infertility/ivf/3277
読んで字のごとく、採卵とは「卵子を取り出す」こと。
普段体の奥底で眠っている卵子たちが、卵巣刺激で揺り起こされて、大きくなって、飛び出そうとする寸前に、採取します。
どうやって取り出すかと言うと……、じゃじゃじゃじゃーん!「手術」です!
麻酔をし、眠っている間に手術が行われ、卵子が採取されちゃうのです。
採卵の手術ってどんなの?
「体外受精」というと、すごく大がかりなイメージですが、手術や手術器具はいたってシンプルです。
☝画像元リンク
内診のときに使う、超音波エコープローブの横に穿刺針をつけて、エコーを見ながら経腟で卵巣まで針を刺します。そして、卵胞ごと注射器で吸い上げます。
この画像を見ると、膣を突き抜け、針をずずずーっと刺しているので、「げげげげっ!こわっ!」と思うかもしれませんね。
でもでも、よくよく考えてみると、メスを使うわけでもなく、開腹するわけでもない。実は、手術といっても、それほど大がかりではないんです。
採血だって、針を血管まで通して、血液を吸い上げますよね。それに近いと考えると分かりやすいと思います。
比較的ライトな手術ですので、15分程度で終わります。
麻酔について
採卵において使用される麻酔は、ほとんどが全身麻酔ですが、麻酔を選べる場合もありますし、麻酔をしないという選択ができる病院もあります。
- 静脈麻酔:いわゆる全身麻酔。静脈に麻酔薬を注入して眠った状態になります。
- 局所麻酔:いわゆる部分麻酔。意識はあるので、処置をされている感覚は分かり、音も聞こえ目も見えます。
- 無麻酔:採卵自体は大がかりな手術ではないので、麻酔が体質的に合わなかったり、採卵を何度も行っていて、とくに恐怖心がない人などは、麻酔をしない方法を選ぶことも。
私は、全身麻酔4回、部分麻酔1回の手術歴があるのですが、採卵のような経腟の手術は全身麻酔で眠っている間に終わっているほうがいいな、と思いました。
やはり、足を開いた状態をキープし、膣の中でプローブが動く感覚が分かるのは、けっこう不快ですよね。
意識がないほうが患者の
不快感が少ないし、医師もやりやすいので、全身麻酔が一般的なのですね。
手術前の過ごし方と注意事項
体外受精の採卵は比較的ライトな手術ということは分かりましたか?
でも、全身麻酔をするので、それ相応の準備や注意が必要です。
- 前夜から絶飲食・前日の飲酒は時間にかかわらず禁止
- ネイル・マニキュアは取っておく(顔色や爪の色は術中の体調変化の指標となる)
私はネイルが大好きで常にジェルネイルが付いていたのですが、妊活中は、自分でオフする(サロンに行けない場合に備え)ときに楽なように、ストーンやスタッズなどを付けないようにしていました。
ネイルしていないと落ち着かない!みたいなネイル依存な人は、ぜひ参考にしてください。
採卵手術当日の流れ
- 朝も絶飲食、うがい、はみがきはOK
- 化粧は禁止
- 来院は時間厳守
- 自身で車などを運転して来院しない
卵子の状態は注射でコントロールしており、前々日夜の注射から36時間後に採卵することになっているため、時間厳守!
万が一遅れると、自然排卵しちゃうかも!
麻酔を使用するので、術後の運転は禁止です。全身麻酔が醒めた後も、しばらくふらふらします。
絶対に車などの運転をしないでください。自転車もダメですよ!
来院から手術まで
- 採精精子を提出する
- 術着に着替える
- 結婚指輪以外のアクセサリーは外す
- コンタクトレンズを外す、眼鏡はOK
- ブラジャーを外す
- 髪が長い場合は結ぶ
- 術前にトイレを済ませておく
私の病院では、毎日、外来の診察時間の前に採卵がありました。
採卵は外来とは違うフロアで行い、とても静かでした。たまたま私が採卵した日は、私一人だけでしたが、複数人を対応できるように、採卵前後に休む部屋は、ざっと見ただけでも、7室はありました。試着室みたいに簡易的に一部屋一部屋区切られており、病室というより、仮眠室みたいでしたよ。その部屋で着替えたり休んだりします。
術中の流れと術後の過ごし方・注意事項
手術開始から術中
- 手術室に移動し、名前や生年月日などの確認
- 準備が整ったら麻酔開始・目を閉じる
- 卵胞液が取れたら、培養士が卵子の有無を顕微鏡でチェックする
- すべての卵胞液を吸い終えたら終了
- 止血のためのガーゼを膣に入れる
- 起こされる
術後
- 手術室から病室に移動
- 数時間ベッドで休む
- トイレに行き、尿が出るか確認
- 状態に問題がなければ、内診で術後の診察を受け、ガーゼを取る
- 医師からの説明(採卵数などを教えてもらえます)
- 会計
帰宅時・帰宅後
- 自身で車などを運転しない
- 入浴不可・シャワーはOK
- 食事制限はないが、飲酒は控える
- 翌日からは通常の生活を送ってOKだが、卵巣刺激により卵巣が腫れている可能性もあるので、腰を激しくひねる運動などは避ける
術後は全身麻酔の影響で、ぼーっとしますし、判断力が低下します。
何か食べたくてコンビニに行ったのに、何を買っていいか分からないとか、テレビのリモコン、エアコンのリモコン、照明のリモコンが並んでいて、テレビをつけたいのに、どのリモコンを使うのかが瞬時に分からないといった、頭の中が霧がかった状態が帰宅後数時間続きました。
出血はほとんどなく、下腹部にちくちくした痛みが夜まで続きました。
次の日には、ぼんやりとした感じも痛みもまったくなくなりました。
まとめ
採卵手術の基本を知って、心の準備をしておきましょう。
今までに麻酔を伴う手術をしたことがある人は、おなじみのことばかりですが、初めての人は、戸惑うことも多いかと思います。
病院の説明をよく聞き、落ち着いて行動するようにしましょう。
緊張するな、と言っても難しいものですが、事前に手術の流れを知り、心の準備をしておくと、多少は緊張緩和になりますよ。
私は、全身麻酔での手術を4回していますが、毎回少しは緊張します。楽しいものではないですね。でも、少しでもリラックスして臨むと術後の回復が早い気がします。
是非私に体験談を参考にしてくださいね!
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