【流産経験談】出血するの?痛い?兆候とは?体験者が伝える基本知識!辛さを乗り越え妊娠目指そう!

スポンサーリンク
40代妊活

今日は私が体験した「流産」についてお話します。

この記事を読んでいるあなたはもしかしたら流産経験者かもしれませんね。

流産ってとてもナイーブな話題ですし、悲しい出来事ですよね。私も39歳から41歳の間に3回の流産を経験しました。

とても辛かったし、数年経った今でも思い出して泣いてしまうことも。でも、悲しいと同時にとても尊い経験だったとも思っています。

体験談を交えながら記事を書きました。

経験者もそうでない人もぜひ流産について勉強してみてくださいね。

流産とは

引用:https://ninsin-akachan.com/kagakuryuuzan/

こちらの図を見てください。

妊娠22週未満までに、受精卵や胎児が成長を止めて死亡、妊娠が終了することを流産と呼びます。

対して22週以降に胎児がおなかの中で亡くなってしまうことを死産と呼びます。

流産の85%以上は12週未満に起こります。

つまり、流産のほとんどが妊娠3ヶ月以内に起こるということです。いわゆる「安定期」と呼ばれるのが4,5ヶ月以降なのは、流産の危険性が下がるからですね。

私が経験した3回の流産も7-9週に判明しています。

一般的に「腹痛があって大量出血=流産」と認識しがちですが、必ずしもそのような症状が出るわけではありません。

流産とは、医師が妊娠終了(受精卵が成長していない、胎児が育っていない、胎児の心拍が停止したなど)と判断したときに下される診断のことを言います。

起きる確率

実は流産はとても身近に起こることです。 

なんと、全妊娠数の15%が流産になり、母体が40歳だと40%が流産となります。

年齢が上がると流産率も上がりますが、でも若いからと言って流産しないとも限りません。20代でも多くの人が流産を経験しています。

また一説には、2人以上子供がいる人は半分以上が流産経験者とも言われます。つまり3回妊娠したら一回は流産する、ということ。何事もなく3回妊娠して3回とも出産できるのは半数以下。

流産率が15%以上という数字はこんな現実を物語っています。

そもそも自然界において、人間は流産しやすい生き物だそう。後で述べますが、初期流産は自然淘汰とも言われます。人間は生まれる前から厳しく淘汰される生物です。

兆候

ケースバイケースですがほとんどが兆候はない、と言えるでしょう。

初期流産であれば、2回目か3回目の妊婦検診で、流産の診断が下されて初めて知ることになります。

中には「あれ?昨日からつわりっぽいものがないな。」などと気付く人もいますが、出血や痛みがなければ、自身で兆候を感じられることはほぼないでしょう。

私も3回とも気付きませんでしたが、さすがに2回目からは、エコーを見ている先生の不穏な空気はわかりましたよ。

痛みと出血

流産の兆候は分からないことがほとんどですが、胎児が死亡して時間が経つと、痛みが発生して出血も始まります。胎児と妊娠付属物(胎盤や内膜)を排出するための陣痛様の痛みと出血です。

この状態を進行流産と言います。

いつから出血が始まるか、また痛みはどの程度かということは、本当に人それぞれですので、医者でも絶対とは言いませんが、私の経験上、出血量と痛みは比例しているように思います。

1回目の流産は一晩悶え苦しみ大量出血しました。生理痛くらいの下腹部痛から始まり、深夜1:00-4:00が痛みのピークで朝にはしゃべるのもままならないくらい体力を消耗しました。流産は「小さなお産」とも呼ばれるそうですが、まさにそんな感じでしたよ。

3回目の流産は2週間だらだらと出血が続き、痛みもほとんどありませんでした。

友人は出血はほとんどなく、まあるい塊がぽろんと出てきて痛みもなかったそう。

原因

妊娠に気付かず、お酒を飲んだ、走っちゃった、薬を飲んだなどなど、様々な原因を推測しがちですが、これらは流産とは関係ないと言われています。

初期流産のほとんどが受精卵の染色体異常であり、自然淘汰と言われます。自然淘汰という言葉はとても冷たい印象を受けますが、でもまさにその通りなんです。

体外受精をしたことがある人ならば、この意味がよく分かると思います。

受精卵が問題なく育ち移植できる状態になるまでに、いくつもの卵が成長を止めてしまいますよね。卵子が10個あったら、移植できる段階まで辿り着けるのはそのうちの1個と言われます。90%が淘汰されてしまうのです。

それと同様に、受精卵が着床して陽性反応が出ても、順調に育つとは限らないのです。それは体外受精であっても自然妊娠であってもです。

初期流産は原因不明なことが多い、とよく言われますよね。厳密に言うと染色体異常が原因なのですが、それは防ぎようのないこと。故に原因不明と言われるのです。たまたま出会った卵子と精子にバグがあって成長出来なかったのです。

流産の種類

引用:https://yoshidacl.net/ryuuzan/index.html

流産にも種類があります。私は全ての流産を経験済みなので、感想を交えながら解説したいと思います。

稽留流産

「けいりゅう」と読みます。稽留とは引き留める、留まるという意味。胎児は死亡していて、妊娠にまつわる付属物が排出されずに留まっている状態のことです。痛みや出血もないので、母体に自覚症状がないことがほとんどです。

この状態から後に述べる進行流産に進むこともあります。

稽留流産は自覚症状がないからゆえに、医師からの流産宣告がにわかには信じられないですよね。

エコーを見せてくれる病院ならば、先生と一緒に確認してみると心拍がないことや胎嚢が大きくなっていないことなどが分かります。

それが赤ちゃんを見る最後の機会になってしまうかもしれないので、悲しいし辛いけど見ておくことをおすすめします。

進行流産

胎児が死亡し、出血が始まって子宮内容物が外に出てきている状態を言います。陣痛のような痛みが生じて生理よりも大量の出血が見られることもあれば、じわじわゆっくりと出血が続き痛みが少ない場合もあります。

その後、全てが自然に排出された場合を完全流産と呼び、まだ子宮内に内容物が残存している場合を不完全流産と呼びます。

進行流産の間に出てきた血液や塊はナプキンに包むなどして病院に持って来てくださいと言われることもあります。

私の場合は指示通り持っていきましたが、エコー検査のみで結局ナプキンの提出はしませんでした。

また、ほとんどの人がトイレで痛みをやり過ごすと思いますから、どうしてもトイレに流れてしまいますよね。赤ちゃんに申し訳ないと思いますよね。私もその時のことを思い出すとやっぱり泣けてしまいます。

でも、それは本当に仕方のないことなんです。頑張って「小さなお産」をしたあなたのことを赤ちゃんは誇りに思ってくれるはずですよ!

化学(的)流産

引用:https://ninsin-akachan.com/kagakuryuuzan/

妊娠検査薬で陽性が出たけれど、病院での超音波検査で妊娠が確認できないこと。

妊娠検査薬は、妊娠すると分泌されるホルモンを感知して陽性判定をするのですが、昨今の妊娠検査薬はとても正確で、ごく微量なホルモンも感知します。着床したかしていないかも分からない、あるいは着床はしたけれど、その後受精卵が消失してしまったなど、妊娠が成立したと言えない段階での妊娠終了のことを化学的流産と言います。

妊娠検査薬をフライングで使うと発覚する妊娠(の予兆)であり、数日遅れて生理が来るので、フライング検査をしなければ気付かないままのことも多く、今回は生理が遅れたな、くらいで済んでしまいます。

化学的流産は妊娠成立前の出来事であり処置も不要なので、厳密に言うと流産ではありませんが、これが何度も続く場合は不妊症状の一つであり、原因を探る必要があります。

私が化学的流産になった時のこと。

やはりフライングで検査薬を試して陽性が出ましたが、とても薄いラインでした。数日にわたって検査してどんどんラインが薄くなっていき、結局1週間遅れで生理が来ました。

検査薬のラインの薄さから化学的流産を確信していたので、特に診察などには行きませんでしたよ。

「妊娠にかすった」という感覚でしたね。

切迫流産

こちらも厳密には流産ではありません。

子宮頸管は開いていないが、出血や痛みがある状態のこと。

「切迫」とはすごく緊迫感のある言葉ですが、流産に切迫している状態であり、胎児は生きています。

でも、危険な状態であることには変わりなく、安静にしていることが重要です。言い換えると安静にする以外に治療する方法はありません。切迫だから平気平気〜と動き回ってはいけません。

▪️流産の診断

流産は超音波で診断されます。

  • 胎児の心拍が確認できない
  • 胎嚢の中に胎児が見えない
  • 前回の診察と比較して胎児が大きくなっていない

などの視点から診断が下されます。

全妊娠数の15%は流産となるので、実は医師は日常的に流産の診断をしています。たくさんの症例を見ているので、診断は確実とも言えます。

流産の診断が下ったとき、私も「流産、心拍再開、誤診」なんていうワードでネットをだいぶ彷徨いましたが、誤診することはほぼありません。

流産はとても辛いことですが、診断されたら、それが覆ることはまずない、と覚悟しましょう。

私は3回の流産において、それぞれ別の先生に診察してもらいましたが、どの先生もとても慎重にエコーを見てくれたし、私の気持ちを考えたうえで診断を伝えてくれましたよ。どうしても泣いてしまうので、別室を貸してくれた病院もありました。

診断直後は悲しすぎて気付かなかったけど、今振り返ってみればどの病院も流産した患者に対しての心遣いがありました。

流産診断後の流れ

診断後は

  • 自然に排出されるのを待つ(手術しない)
  • 自然に排出されるのを待ったがなかなか出てこないので手術をする
  • 自然排出を待たず手術する

大まかにこの3つのルートがあります。

流産の進行度によっても手術の有無は左右されますので、それぞれの場合について見ていきましょう。

完全流産の場合

赤ちゃんや妊娠付属物が完全に排出されていれば特別な処置は不要です。エコーや血液検査などで完全流産の診断となれば、その後は経過観察だけとなることが多いです。

不完全流産・稽留流産の場合

赤ちゃんや妊娠付属物が子宮内に留まっている状態なので、これを解消する必要があります。

自然排出か手術をして取り出すことになります。

今まさに流産が進行していて激しい痛みや出血があるときだとしても、進行する流産を止める方法はないので、自然に排出されるのを待つか手術をするかの2択となります。

▪️流産手術の有無

前項で、完全流産なら手術しない、不完全・稽留流産なら手術するという大原則を述べましたが、さらに母体の事情や先生の方針も加味されて手術の有無や時期が決まります。

もしご自身が手術をするかしないかの選択をすることがあれば参考にしてくださいね。

進行流産→不完全流産→手術の場合

私の初めての妊娠は初めての流産だったということもあり、先生から「気持ちの整理をつけるために手術は少し待ちますよ」と提案してもらいました。1週間後に診察の予約をして、そのときに手術をするかどうか決めましょうということでした。

その時点では稽留流産で自覚症状は全くありませんでした。

しかし診察予定の前日に進行流産となりました。出血も多く痛みで一睡も出来なかったので、翌日ふらふらになりながら来院し、不完全流産と診断されました。

その翌日に手術を受けました。

時系列に書くとこんな感じ。

1日:稽留流産と診断、8日に再診の予約をする

7日:進行流産となる

8日:再診・不完全流産と診断

9日:流産手術

稽留流産→不完全流産→手術の場合

このときは人工授精での妊娠でした。一度心拍の確認ができたのですが、8週で心拍が止まり流産となりました。

流産が決定すると、ほとんどが手術を勧められると思います。しかし、手術をすると次の妊娠まで2周期空けなければなりません。

自然な完全流産であれば、周期を空けることなく妊娠にトライできるとのこと。

当時41歳だったため一周期でも逃したくないという不妊クリニックの先生の判断で自然に流れるのを待ちました。先生は「痛みなくつるっと出てくるよ」と言いましたが、そうはうまく行きませんでした。2週間経ってもだらだらと少量出血のみでなかなか出てこなかったので結局手術となりました。

時系列だと

1日:流産の診断

15日:2週間経っても流れなかったので受診

17日:手術

2周期空けて妊活再開

稽留流産→手術の場合

流産の診断後すぐに手術をしたケースです。

これは2回目の妊娠のときです。

流産が判明してから2週間後に仕事の繁忙期になるので、進行流産になる前にすぐ手術しました。前回の進行流産がかなり痛みが強かったので、それを避けるためです。

2回目ということもあり、手術までの決断は早く、診断時に予約をして、翌々日には手術となりました。

時系列だと

1日:流産診断

3日:手術

夫には流産の報告と手術予約の報告が同時になりました。

このように、流産の進行状況や患者の環境や希望によって、手術の有無や流れは変わりますよ。

実際の手術がどうだったかについてはまた別の記事で詳しくお伝えしますね。

流産の乗り越え方

3回の流産では全ての先生に「あなたが悪いわけじゃない」と言ってもらったのですが、その時はその言葉がすごく嫌でした。「そんなことは知ってるよ!じゃあ何がいけないの?」って思いました。

順調に事が運ばなかった時に、人はどうしても原因を探してしまいます。犯人探しにも似た思考になってしまいます。

でもね、本当に誰も悪くないし、ましてや犯人はいません。自然に起きたことだからです。

今では自然現象だったんだと受け入れていますが、こう思えるには時間が必要でした。

悲しいけれど納得できないけれど、でも誰も悪くない、ごくごく自然なことが流産なんだ、ということが理解できたのは最近です。

自然なことだからこそ尊い出来事だったとも思います。

流産はとても残念で悲しいけど、自然の摂理と受け止めて、短い間でもお腹に来てくれた赤ちゃんを愛おしいな、大好きだよと思い出してあげましょう!お空の赤ちゃんもきっと笑ってますよ!


まとめ

実はとても身近な妊活中のリスク、流産。特にアラフォー妊活者のみなさんにとっては他人事ではないですよね。

今回の記事は流産についてごくフラットな目線で解説中心に書きました。こんなふうに書けるのも流産から数年経ったからだと思います。渦中にあるときは、もっと感情が不安定でした。

辛くて悲しすぎるけど、でも、いつか尊い体験だったと思えると自分も楽になりますし、赤ちゃんも喜ぶんじゃないかな。

赤ちゃんを授かることも残念ながら赤ちゃんが亡くなってしまうことも、無事に生まれてくることも全部が尊いことなのだと、私はそんなふうに思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました