39歳で妊活を始め、42歳でママになったミズガメです。
- 『妊活をしているけどなかなか妊娠しないな~』
- 『不妊治療ってどうするの?お金かかるかな?』
- 『人工授精ってどのくらいの妊娠率なの?』
妊活中の不妊治療に対する不安、最初はたくさんありますよね。
不妊治療の中で、人工授精は実は安価の方で実施しているクリニックが多いのでトライしやすいものです。
体験者のミズガメが人工授精についてレビューを伝えてくれるよ!
この記事では人工授精を考えている人のために、1年間で6回の人工授精を行った経験者として、体験談を交えながら分かりやすく説明します。
人工授精のメリットデメリットはこちら
プロセス記事
人工授精について
「人工」とありますが、実は自然妊娠に限りなく近い妊娠の方法です。
精子を採取し、排卵期の女性の体内に入れるだけの治療です。
クリニックではAIH(Artificial Insemination with Husband’s semen)呼ばれることが多いので、この呼び方も知っておきましょう。
費用
病院によって前後しますが、おおよそ一回で2万円くらいかかります。人工授精の前後で妊娠しやすくする注射や薬が出されます。月に3~5回程度通院します。
AIHの流れ
以下はごくごく簡単なタイムスケジュールです。
通院① | AI前日~二日前 | ・排卵日を確定するための検査を行う |
・採精容器をもらう *採精:精子を採取すること | ||
通院② | AIH当日 | ・採精する |
・精子を病院に提出する(院内で採精する場合もある) | ||
・超音波検査で卵胞の大きさを計測し、排卵直前であることを確認する | ||
・AIHを行う | ||
通院③ | 翌日~二日後 | ・排卵が行われたかどうか確認する |
通院④ | 二日後以降 | ・着床をサポートする注射(HCG)をうつ |
通院①
病院からは生理開始から何日後かに来院するように指示があります。
生理周期にもよりますが、だいたい12,3日後です。
ここで卵胞の様子を診て、排卵日を予測します。その検査の後、AIH実施の日が決定します。
通院②AIH当日
当日はカップに入れた精子を持って来院し、精子を受付に預けます。預けられた精子は、洗浄濃縮されます。その後、AIHとなります。
AIHは、器具を使って女性の体内に洗浄された精子を送り込むだけの施術ですので、時間はかからず、数分で終わります。頸管奥まで器具を入れるので、多少痛みもあるでしょう。
事後の通院は1回から2回。排卵が確認されたのちの通院では、HCGという着床を手助けする作用をもつホルモンを注射します。
これが人工授精の流れです。
クリニックによる人工授精の妊娠率
人工授精の妊娠率はどのくらいでしょうか?
なかなか自然妊娠しない人が藁をもすがる思いで行う治療です。病院に行って治療を始めたら、それは期待してしまいますよね。私もそうでした。
ところが、治療の流れを見て分かるように、手順自体は自然妊娠とあまり変わりありませんから、妊娠率も実は自然妊娠とさほど変わらないのです。
あなたの年齢の自然妊娠率を知りたいときはこちらの記事を。
たとえば、私の通院していたクリニックでの実績は、40歳の人工授精では6%です。
え!!同年齢の自然妊娠率は5%だから1%しか変わらないじゃん!
実際どのくらいの人が妊娠するの?
じゃあ、この人工授精の治療はあんまり意味ないの?そんなふうに思ってしまうかもしれません。
人工授精の妊娠率は決して高くありません。しかし、実際は多くの人がこの方法で妊娠に至ります。
こちらもクリニックによって差はありますが、人工授精を行った人の50%以上は、何回か人工授精を行った結果、妊娠します。
「半分以上の人は妊娠に至る」なかなか希望が持てると思いませんか?
人工授精の回数による妊娠率
人工授精は自然妊娠のプロセスにちょっと補助が入るだけのものとお考えいただいて大丈夫です。
自然妊娠も何回かのチャレンジを経て結果が出るように、人工授精も同じものだと考えましょう。
人工授精で妊娠に至る人の80%が3回までに妊娠します。けっこう望みのある治療法なんですね。
前述の人工授精をした人の50%が妊娠する、とあるので、ん?50%?80%?どっちやねん!と頭がこんがらがっちゃった人のために、簡単なシミュレーションをしましょう。
人工授精の妊娠率シミュレーション
AIH実施者が100人いるとします。うち50人は妊娠します。
そのうちの80%の人、つまり40人が3回目までに妊娠するということです。
人工授精で妊娠するまでの回数
1回目のAIHで妊娠するのはなかなか狭き門だということは分かったと思います。
でも50%はAIHを繰り返すことで妊娠するということ、でも残りの50%はAIHを繰り返しても妊娠しないので、AIHでは妊娠しにくいということです。
3回目までに80%が人工授精で結果が出ていますので、5回程度人工授精をしても妊娠しないようであれば、違う方法(不妊クリニックでは体外受精をに進みます)に切り替えたほうがよいでしょう。
AIH1回あたりの妊娠率と、実施者全体の妊娠率はクリニックによって差があるのですが、
「ほとんどの人がAIH3回目までに妊娠する」という実績は病院による差はありません。これはつまり、クリニックによる技術差がないということも表しています。
AIH結果
冒頭の私の発言を覚えていた人、むむむ?なんでミズガメさんは6回もしたの???と違和感を覚えたことでしょう!
そうなんですよ!不思議でしょ?
実はミズガメは2回目のAIHで化学流産をしています。(化学流産についてはまた別の機会にお話ししますね)
そして、統計通り3回目で妊娠したのですが、こちらは8週で流産となりました。
その後、流産手術を経て4回目、5回目を行い、その次の周期で体外受精を試みたのですが不発に終わり、また人工授精にトライしたので計6回となりました。
高齢の妊娠には高確率で流産は起こります。流産についてはまた別の機会に詳しくお話ししますが、これは自然妊娠であっても人工授精でも体外受精でも起こることです。人工授精だから流産率が高いとか低いとかいうことは全くありません。
ただ、やっぱり治療を経て妊娠したけど流産となると、だいぶがっかりしますけどね。
<リンク>
こちらも併せてお読みください→『(仮)人工授精の成功率を上げるためにできること』
まとめ
人工授精を体験し妊娠できた経験者としてのまとめをお送りいたしました。
妊活中の方は人工授精は安価だし、妊娠率も安定はしていますが必ずしも成功するものではありません。私の経験を参考に続ける、やめるの見極めを是非してみてくださいね。
- 人工授精は自然妊娠に近い妊娠プロセスである
- 妊娠率は自然妊娠とさほど変わらないが、AIHを繰り返すことで妊娠する人は多い
- 通院は月に5回ほど、料金は2万円くらい
- 人工授精を3回から5回程度行っても妊娠しない場合は、方法を変えたほうがいい
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